流行りに乗ったカッコよさは、地盤がしっかりしてないから、気をつけないとね。

画像:BSフジ

プラスチックが溶けないって、きっとウソですよ。絶対にウソ。

何万年も溶けないなんて信じられない。ウソ。この際ウソだとしてしまう。



『鉄筋の家を壊して、そのままにしている。環境を汚染している』
なんて騒ぐ人いますけど、安心してください。何万年かすれば、土です。

何が良い対価というと、長いスタンスでものを考えろということです。

今カッコいいと思っている事でも、ずーっとカッコいいわけじゃない。いずれ土に戻る。

昔はクルマから腕を出すことがカッコよかったけど、今は土に戻ってる。
くわえタバコを窓からポイッと捨てるのがカッコよかったけど、今とってもカッコ悪い。それに気づかないとね。カッコ悪いと、いつ変わるのか気にしてないとね。

十年前の芸能人の写真とか、十年前のテレビとか映画とか見ると、笑っちゃうもんね。
その時は一番カッコよかったってみんな思っているんだけど、違うんだもんね、今は。
流行りに乗ったカッコよさは、地盤がしっかりしてないから、気をつけないとね。


Jリーグが流行った時なんかは、みんなJリーグJリーグだったのにね、今はさほどでもないでしょう?
でも、本当にサッカーが好きだった人の数はほとんど変わってないわけです。

サッカー協会も、そこらへんは絶対にわかってたんですよね。ブームは来ても、いずれ去る。
いずれ去るとわかってても、ミーハーファンの中から、何人かがずーっとのファンになってくれればいいって割りきってたと思うんですよね。
一番カッコ悪いのは、ずーっとサッカーファンだったのに、急にサッカーブームになった途端に、ブームに乗っかっちゃって、一生懸命頑張っちゃう人。
ずーっとサッカーを冷静に見つめていればよかったのにと思うんですよ。
みんなが騒ぐから、
『よし、俺は昔からのサッカーファンだったんだ。もっと騒ぐんだ』
って乗っちゃうと、せっかく昔から築き上げてきた冷静なサッカーファンが消えちゃうと思うんですよ。

私だったら、いつも冷静に好きなものを見つめます。
夢中にはならない。

私だったら、例えば外国から好きなタレントさんが来ても、みんなが行くんだったら行きません。
なぜかというと、タレントさんから見たら、お客さんは大勢なわけで、私は【大勢】には入りたくないです。
隣で立ってバカ騒ぎしてる人と一緒にくくられたくはないのです。

自分の価値を下げたくないから、好きなタレントさんが来ても行かない。
ホントに好きなヤツだけが集まってるとか、冷静に聞けるとか、静かであるとかなら行きますけども、バカ騒ぎしてる人と一緒にされるのは遠慮遠慮。

結局、いい悪いじゃなくて、自分のスタイルじゃないということなんでしょうねえ。

私はF1よりサニーのほうを速く走らせる自信があるし、44マグナムなんてゴツイ銃は扱えないから38口径のほうが当てる自信がある。
ひょっとしたら、38口径よりも輪ゴムのほうがうまいかもしれない。
しかも、ここは大事なことなんですが、当らない銃よりも当る輪ゴムの方が痛いのであります。

出典:『所ジョージの私ならこうします-世直し改造計画-』より