人間は最後には自然のことを考えているのではなくて、人間のことを考えているのだということを、自覚していなくてはならないと。

『人間は自然を破壊している』とか言いますけど、リスだって木の実を食うわけですから、木の立場から見れば、自然を破壊しているわけです。
鮭だって水の中でウンコするから、水から見れば自然を破壊しているわけです。
あと、クジラをたべきってはいけない、保護しようということになったら、それにまつわる色んなことがあるわけです。

討論会をやったり、法律ができたり、国同士で喧嘩をしたりする。
決まりごとができるということは、それを破る人が出てきて罪人になったりする。
昔なら罪にならなかった程度のことが罪になる。
そんなこんなで、大事なお父さんが牢屋に入ったりする。
そうすると、その一家の生態系は崩れてしまったりするわけでる。
この前もカモシカを増やそうということでカモシカを守って増やしておいて、今度はカモシカが増えすぎて木々をかじって困るという。
じゃあ、虎を放してカモシカを食べさせようとすると、今度は人間が危なくて歩けなくて困るという。
画像:BSフジ
結局、人間なのです。

『人間が滅びるのと、クジラが滅びるのと、どっち取る?』
と聞かれたら、みんな人間を撮るのです。
人間は最後には自然のことを考えているのではなくて、人間のことを考えているのだということを、自覚していなくてはならないと。
自然を第一に考えていると言っている人は、カモシカ減らしのために放された虎にかじられても文句は言えないということなのです。
それが『自然を守る』ということなのですから。
結局『生態系を守ろう』とか言ってても、生態系を守るのは、人間の安全を守ったうえでのことなのです。
安全に散歩したりとか、安全に買い物したりとか、安全にレジャーしたりとかできたうえで、自然を守ろうと言っている。
はっきりと『人間のために自然を守るのだ』と言いなさい

出典:所ジョージの私ならこうしますより