日本は様々な技術を世界に提供しなくてはならないとか言われています。
そういう立場だとか。でも、日本人は本気では技術を輸出できないのです。
なぜかというと、世界に対して、
『あんたのところは遅れているから技術を教えてあげましょう』
てなことが、日本人の気持ちとして、いやらしいことに思えるからなのです。
『あなたの国はかわいそうだから技術をあげましょう』
なんて、そんなことはなかなか言えないのです。
でも、きっぱりと
『これあげるから、あれちょうだい』
という「やりとり」ならば、いくらでもできると思うのです。
貸し借りがないからね。
相手に「貸し借り」の関係を思わせるのが悪いような気がするわけだから「やりとり」で付き合うようにすればいいと。
「貸し借り」ではなくて、「やりとり」で考えると、例えばアフリカを相手に何か技術をあげた場合に、何をもらえばいいかというと、私は「地面」だと思うのです。
相手には地面があるのだから、地面をもらえばいいと。
でも、もらったからといって立ち入り禁止にするとかいうのは、貧乏くさいので、
『誰がどう使ってもいいよ。でも、日本のもの』
というのが余裕があって、楽しいのです。気持ちいいのです。
そうすると技術をもらった国も、いずれ日本と同じように産業が発展していって、最終的にその国の土地が全部日本のものになったとしても、生活のレベルは日本と同じくらいになっているのではないかと。
べつに日本に自分の土地を売ったわけじゃないのですから。
出典:所ジョージの私ならこうしますより