『これがバランスというものだ』 って言えば子供の耳にだってもっと届くのです。


画像:BSフジ

私がプラモデルを作るのは結構知れ渡ってますけども、ものすごい一所懸命に設計図通り作ると思ったら、大間違いです。

部品が余っても平気です。
部品が余っても失敗だとは思ってないのです。
プラモデルのプロになろうとしてる人だったら、きちんと作るんでしょうけども、それはそういうふうに作ってくれって言われてるからで、私の場合は、
『このプラモデルはこんなふうに仕上げよう』
という形に仕上がれば部品なんて余ったっていいのです。
設計図を考えた人の通りにやることなんか全然ない。
例えば、お店でやじろべえセットを買ってきて、プラスチックでできたやつでもって子供に、
『バランスとはこういうものなんだよ』
と教えても、しょうがないでしょう?
『バランスが取れるように作った物でしょう?』
と思われたら、説得力なんかありません。
それよりも、ドングリに串さしてやじろべぇを作って、
『これがバランスというものだ』
って言えば子供の耳にだってもっと届くのです。
プラモデルの部品が余っても、いや、余ってもなおよく作れたらなお説得力が出てくるんだと思うのです。
出典:所ジョージの私ならこうしますより