時間を決められるということは、信用されていないということと同じだからですよね。 なめられてると言ってもいいかもしれない。



サラリーマンが時間を決められて働いているのは、バカにされていると考えちゃうのです。
時間を決められるということは、信用されていないということと同じだからですよね。
なめられてると言ってもいいかもしれない。
だって、本当はどんな時間に仕事をしてもいわけでしょう?
人と会うとかというのを別にしたら、いつ仕事をしてもいいわけなんです。
でも勤務時間が決められているというのは、上に立つ人の都合だということに気がつかなくちゃ。
そういうルールを決めておかないと、会社が成り立たないというのは、本当はロクな人間が集まってないんじゃないかと疑わなくちゃ。




会社を設立した人は、もともとは自分で会社のことをなんでも決めたんだけど、だんだんと自分では手が回らなくなってきて、採用試験なんかでも
『お前やっといて』
になって、やっといてって言われたほうがトンチンカンだたりすると、
『東大卒?いいね、キミ採用』
みたいなもんでマルをつけちゃたりする。
そういう会社はルールがないと、ポシャっちゃうから一番上の人の安心のために、ルールができるわけです。
本来は、一番上の人の心が次の人に伝わって、その人の心がまたその下に伝わって・・・・といけば、会社全体的に心が伝わるんだけども、心を伝えるよりもルールを伝えるほうが簡単だから、ルールを伝えちゃおうとしちゃうんですね。
だから、
『わが社は規律正しいルールがあります』
と言ってる会社ぐらいクソみたいな会社はないと思ったほうがいい。



人間は本来は、おなかがすいたらご飯を食べて、眠くなったら寝て、働きたくなったら働くというものです。
寝ることが楽だからといって、眠ってるばっかりのヤツは人間ではないんです。
しょうがないからじゃなく、働こうとするのが人間なんです。
小さい頃からの美意識がちゃんとしている人ならば、働きます。
べつに、9時から5時って決めなくても、働きます。
ルールを作って、ちゃんと9時って決めないと、みんん10時、11時まで寝てるんじゃないかと思うけど、そうはならない。
もしも10時11時まで寝てたとしても、その場合は6時7時まで働くから、同じです。
でも、今の会社はルールで縛っている。
縛られているから、いつまでたっても満員電車です。
しっかりした美意識の人も、ルールがなければ何もできない美意識の低い人も、み~んなまとまって、満員電車に揺らされてしまう。
『おれはやるぞ』
と思ってる人とバカが同じ満員電車で揺られてしまう。
満員電車を緩和しようというけど、その方法が本数を増やしたり、車両を長くしたりというバカな方向に行ってるから全然変わらない。
運べる量を増やしても、今の満員電車は緩和されないんですよ。
運ばれる人間のほうを減らさないと絶対に緩和されない。
そりゃあ、時差通勤とか言ってますけども、
『誰かが時差通勤すればいいじゃん。おれは今まで通りでいいよ』
と言う人がほとんどです。
だって、ルールがあるから。
9時から5時までが政界で、それ以外は異端だってルールがあるから、誰も変えませんよ。

だから満員電車の解決策は簡単ですよ。
会社のトップが、会社全体まで細かく関わるのです。
そういう気持ちです。
ルールで縛るんじゃなくて、ポリシーを伝えるんです。
8時間働きゃいいんだってことじゃないんだよってポリシーを伝えないと満員電車はなくなりません。



出典:『所ジョージの私ならこうします-世直し改造計画-』より